
タイラバをしていると、ヘッド選びで一度は悩むのが「鉛とタングステン、どっちがいいの?」という問題です。
釣具屋さんに行くと、鉛ヘッドは比較的安くて種類も豊富。一方で、タングステンヘッドは小さくて釣れそうな雰囲気があるものの、値段を見るとちょっと手が止まります。
僕自身、香川県でゴムボートからタイラバをすることが多いですが、普段はSTART 60gやクレイジーコレクション60g、鉛ヘッド60gをメインで使用しています。水深50mまでなら、ほとんど60gで何とかなる場面も多いです。
一方で、ひかみさんは無垢タングステン60gをよく使っています。しかも、ネクタイはIGUREIの鱗オレンジ固定。これで普通に釣ってきます。
この記事では、タイラバヘッドの鉛とタングステンの違いを、カタログスペックだけではなく、瀬戸内のミニボートタイラバで実際にどう使い分けるかという目線でまとめていきます。
結論:鉛とタングステンはどちらも必要です
先に結論から言うと、タイラバヘッドは鉛とタングステンのどちらか一方だけでなく、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
ざっくり言うと、鉛ヘッドは「安くて使いやすい万能型」、タングステンヘッドは「小さくて潮抜けが良い高性能型」というイメージです。
ただし、タングステンを使えば必ず釣れるというわけではありません。逆に、鉛だから釣れないということもありません。
僕の感覚では、鉛ヘッドだけでも十分成立します。特に初心者の方は、まず鉛ヘッドで着底、巻き速度、重さの使い分けを覚える方が大事です。
そのうえで、潮が速い日や水深があるポイント、シルエットを小さくしたい場面でタングステンを入れると、釣りがかなり快適になることがあります。
タイラバヘッドの素材比較表
| 項目 | 鉛ヘッド | タングステンヘッド |
|---|---|---|
| 価格 | 安い | 高い |
| サイズ感 | 同じ重さなら大きい | 同じ重さなら小さい |
| 沈下速度 | やや遅め | 速め |
| 潮抜け | やや潮を受けやすい | 潮を受けにくい |
| 着底感度 | 普通 | 分かりやすい |
| 根掛かり時の精神ダメージ | まだ耐えられる | かなりキツイ |
| 初心者へのおすすめ度 | 高い | 慣れてからでOK |
鉛ヘッドの特徴
価格が安くてロストを恐れず使いやすい
鉛ヘッド最大のメリットは、やはり価格です。
タイラバは基本的に底を取る釣りなので、どうしても根掛かりのリスクがあります。
そんなとき、毎回高価なタングステンを使っていると、根掛かりした瞬間に心が折れます。
鉛ヘッドなら、ロストしてもダメージは比較的少なめです。もちろんロストは悲しいですが、タングステンを失ったときの「あぁ……」という悲しみに比べると、まだ立ち直れます。
また、初心者の方の場合、底取りもぎこちない場合が多く、根掛かりのリスクも増えてきます。まず鉛ヘッドで底取りの感覚を覚えるのがおすすめです。着底してすぐ巻き始める、いわゆるタッチアンドゴーを練習するには、鉛ヘッドの方が気楽に使えます。
シルエットが大きくアピール力を出しやすい
鉛はタングステンより比重が軽いため、同じ60gでもヘッドのサイズが大きくなります。
これはデメリットに見えることもありますが、状況によってはメリットにもなります。
たとえば、濁り潮や曇天、魚にしっかり見せたい場面では、鉛ヘッドの大きめシルエットがアピールになることがあります。
瀬戸内ではオレンジ系のネクタイを使うことが多いですが、鉛のオレンジヘッドにオレンジ系ネクタイを合わせると、全体としてしっかり存在感を出せます。
潮が速いと流されやすい
鉛ヘッドの弱点は、潮が速いと流されやすいことです。
同じ60gでも、鉛はタングステンより体積が大きいため、水の抵抗を受けやすくなります。そのため、潮が速い日や風でボートが流される日は、底取りが分かりにくくなることがあります。
底が取れないまま巻いていると、タイラバがどのレンジを通っているのか分かりにくくなります。タイラバは底から巻き上げる釣りなので、着底が分からないのはかなり大きな問題です。
鉛ヘッドで底取りがぼやける日は、重さを上げるか、タングステンに替えるのが分かりやすい対策です。
タングステンヘッドの特徴
同じ重さでも小さくできる
タングステンヘッドの一番分かりやすい特徴は、同じ重さでもサイズが小さいことです。
60gの鉛ヘッドと60gのタングステンヘッドを並べると、タングステンの方が明らかにコンパクトです。
この小ささが、タイラバではかなり大きな意味を持ちます。
ヘッドが小さいと水の抵抗を受けにくく、沈下も速くなります。潮が速い場面でも底が取りやすく、ライン角度も立ちやすくなります。
また、真鯛が小さいシルエットに反応しているような日には、タングステンのコンパクトさが効くこともあります。
潮抜けが良く、底取りしやすい
タングステンは潮抜けが良いので、深場や潮が速い場面で使いやすいです。
たとえば、鉛の60gだと斜めに入りすぎるような状況でも、タングステン60gなら底が取りやすいことがあります。
ミニボートでは、風と潮の向きが合わないと想像以上にラインが斜めになります。こうなると、着底したのか、まだ落ちているのか分かりにくいです。
そんなとき、タングステンに替えると「コツッ」と底が分かりやすくなることがあります。
感度が良く感じることがある
タングステンは硬い素材なので、着底感が分かりやすいと感じる人も多いです。
砂地、岩、少し硬めの底など、底質の違いが伝わりやすい場面もあります。
ただし、これもタックルやライン角度、潮の速さによって変わります。タングステンにすれば誰でも絶対に感度が上がる、というものではありません。
それでも、タイラバに慣れてきて「今、底が分かりにくいな」と感じるようになったら、タングステンを試す価値はあります。
価格が高く、根掛かりが怖い
タングステン最大のデメリットは、価格です。
正直、高いです。最近はタングステンの値上がりが非常に厳しくなってます。
根掛かりして切れたときの精神的ダメージは、鉛ヘッドの比ではありません。僕ならしばらく海を見つめて悲しみに暮れます。
特に初場所や根が荒いポイントでは、最初からタングステンを入れるのは少し怖いです。
まず鉛ヘッドで底質や根掛かりの雰囲気を確認して、問題なさそうならタングステンを投入する。こういう使い方の方が安心です。
瀬戸内タイラバでの使い分け(初心者の場合)
水深50mまでなら鉛60gを基準にする
僕がよく行く瀬戸内のエリアでは、水深50mまでのポイントが多いです。
このくらいの水深なら、まずは鉛の60gを基準にするといいでしょう。潮が緩い日であれば、60gで十分底が取れる場面も多く、コスパも良いです。
初心者の方は、まず鉛60gを軸にして、潮が速ければ80gに上げる考え方が分かりやすいです。
潮が速い日はタングステンを入れる
鉛60gや80gで底が取りにくい日は、タングステンの出番です。
タングステンは同じ重さでも小さいので、潮の抵抗を受けにくくなります。結果として、ラインが立ちやすく、着底も分かりやすくなることがあります。
特にドテラ気味に流すときや、風でボートが押される日は、鉛だとかなり斜めに入ることがあります。
この状態で無理に巻いていると、底から離れすぎたり、逆に底を引きずったりしやすいです。また、着底もかなりわかりにくくなります。
タングステンに替えてライン角度が改善するなら、それだけで釣りの精度は上がります。
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小さいシルエットが良さそうな日はタングステン
アタリはあるけど乗らない、追ってくるけど食い切らない。そんな日は、ヘッドのシルエットを小さくするのも一つの手です。
ネクタイを細くする、カラーを変える、フックを小さくするなどの調整も大事ですが、ヘッドサイズを落とす意味でタングステンを使うのもありです。
同じ60gのままシルエットだけ小さくできるので、潮流対応と食わせの両方を狙えます。
ただし、これで必ず食うとは言えません。推測ですが、真鯛が小さなベイトや違和感の少ないシルエットを好んでいるタイミングでは、タングステンが効くことがあると感じます。
根が荒いポイントは鉛から入る
初めて入るポイントや、根が荒いと分かっている場所では、僕なら鉛から入ります。
理由はシンプルで、ロストが怖いからです。
もちろん、根周りには魚が付くことも多いので攻めたい気持ちはあります。しかし、タングステンを何個も失うと、釣果より先に財布が終了します。
まず鉛ヘッドで底質を確認しながら流して、根掛かりが少なそうならタングステンを投入する。この順番が安全です。
初心者におすすめの揃え方
まずは鉛ヘッドを重さ違いで揃える
タイラバ初心者の方は、いきなりタングステンをたくさん買うよりも、まず鉛ヘッドを重さ違いで揃えるのがおすすめです。
瀬戸内のミニボートタイラバなら、僕の感覚では60gを中心に、状況に応じて45g、80gあたりがあると使いやすいです。
潮が緩い浅場なら45g、基本は60g、潮が速い日や少し深い場所なら80gというイメージです。
| 重さ | 使いやすい場面 | 初心者向けメモ |
|---|---|---|
| 45g | 浅場・潮が緩い日 | 軽くて巻き感が自然ですが、底取りに注意です |
| 60g | 水深50mまでの基準 | まず最初に揃えたい重さです |
| 80g | 潮が速い日・風がある日 | 底取りがぼやけるときの保険になります |
| タングステン60g | 潮が速い日・小シルエットにしたい日 | 慣れてから1〜2個あると便利です |
タングステンは勝負用に少数でOK
タングステンは高いので、最初から大量に揃えなくても大丈夫です。
まずは60gを1〜2個持っておくだけでも、使いどころはあります。
潮が速くて鉛では底取りしにくいとき、周りは釣れているのに自分だけ底取りが安定しないとき、アタリはあるけど食い切らないとき。そんな場面で試すと、違いを感じやすいです。
鉛とタングステンで釣果は変わるのか
一番気になるのは、結局釣果が変わるのかというところだと思います。
これについては、正直に言うと「変わることもあるけど、素材だけで決まるわけではない」です。
タイラバで大事なのは、底取り、巻き速度、ライン角度、ネクタイ、フック、潮の流れ、魚の活性など、いろいろあります。
タングステンに替えたから釣れたように見えても、実際にはライン角度が良くなったからかもしれません。シルエットが小さくなったからかもしれません。着底が分かりやすくなって、巻き始めが早くなったからかもしれません。
つまり、素材そのものというより、タングステンに替えることで釣りの精度が上がる場面があると考える方が自然です。
逆に、潮が緩くて底取りも簡単な日なら、鉛ヘッドで十分釣れることも多いです。
使い分けパターン
朝イチは鉛60gから様子を見る
まず鉛60gから様子見してみましょう。
理由は、瀬戸内の水深50mまでなら扱いやすく、潮の速さや底取りの感覚を確認しやすいからです。
朝イチからいきなり高価なタングステンを入れるより、まずは鉛で状況確認。底が取れるか、ライン角度はどうか、アタリはあるかを見ます。
底取りがぼやけたら80gかタングステン
鉛60gで底が分かりにくい場合は、まず80gに上げるか、タングステン60gに替えます。
水深や潮の速さによっては、重さを上げた方が良い場合もありますし、重さはそのままでシルエットを小さくできるタングステンが良い場合もあります。
個人的には、ラインが斜めに入りすぎているときはタングステンを試したくなります。
アタリがあるのに食い切らないときはタングステン
コツコツ当たるけど乗らない。追っている感じはあるけど、フックまで入らない。
こういうときは、ネクタイ変更とあわせてタングステンを試すことが有利です。
ヘッドのシルエットを小さくして、ネクタイの動きを見せやすくするイメージです。
ただし、これも正解とは限りません。大きいシルエットの方が良い日もあるので、鉛とタングステンの両方をローテーションして反応を見るのが大事です。
鉛ヘッドがおすすめな人
- タイラバを始めたばかりの人
- まずはコスパ重視で道具を揃えたい人
- 根掛かりを恐れずに底取り練習をしたい人
- 浅場や水深50m前後までのポイントが多い人
- 濁り潮でしっかりアピールしたい人
鉛ヘッドは、初心者からベテランまで普通に使える基本のヘッドです。
特に最初のうちは、タングステンよりも鉛を多めに持っておく方が安心です。
タングステンヘッドがおすすめな人
- 潮が速いエリアでタイラバをする人
- 底取りをもっと明確にしたい人
- 同じ重さでシルエットを小さくしたい人
- 水深があるポイントを攻める人
- 鉛ヘッドで釣りにくい状況を打開したい人
タングステンは高価ですが、使いどころを間違えなければかなり頼れるヘッドです。
ただし、根掛かりが多い場所で無理に使う必要はありません。あくまで、釣りを快適にするための選択肢として考えるのがおすすめです。
よくある質問
Q. 初心者は鉛とタングステンのどちらを買えばいいですか?
最初は鉛ヘッドがおすすめです。理由は、価格が安く、根掛かりを恐れずに底取りの練習ができるからです。まずは鉛の60gを中心に、必要に応じて80gを揃えると使いやすいです。
Q. タングステンを使えば釣果は上がりますか?
必ず釣果が上がるとは言えません。ただ、潮が速い日や底取りが分かりにくい日には、タングステンの方が釣りの精度を上げやすいことがあります。その結果として、釣果につながる可能性はあります。
Q. 瀬戸内タイラバでは何グラムが使いやすいですか?
エリアや潮によりますが、僕がよく行く水深50mまでの瀬戸内エリアでは60gを基準にすることが多いです。潮が緩ければ45g、速ければ80gやタングステン60gを使うイメージです。
Q. 鉛ヘッドのカラーは何がおすすめですか?
僕は無垢かオレンジを使うことが多いです。瀬戸内ではオレンジ系ネクタイを使うことが多いので、ヘッドもオレンジ系に合わせると使いやすいです。濁り潮ではオレンジの視認性に期待することもあります。
Q. タングステンは何個くらい持っておけばいいですか?
最初は60gを1〜2個で十分だと思います。普段は鉛をメインにして、潮が速い日や小さいシルエットにしたいときだけタングステンを使う形でも問題ありません。
まとめ:鉛は基本、タングステンは切り札として使う
タイラバヘッドの鉛とタングステンには、それぞれはっきりとした特徴があります。
鉛ヘッドは安くて使いやすく、初心者にもおすすめです。水深50mまでの瀬戸内タイラバなら、鉛60gを中心に十分戦える場面も多いです。
一方で、タングステンヘッドは同じ重さでも小さく、潮抜けが良く、底取りがしやすいのが魅力です。潮が速い日や、シルエットを小さくしたい場面では大きな武器になります。
ただし、タングステンは高価なので、根掛かりが多い場所で無理に使う必要はありません。
まずは鉛で基本を覚えて、必要な場面でタングステンを投入する。
これが、瀬戸内ミニボートタイラバでは一番現実的で、財布にも優しい使い分けだと思います。
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